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年金の本当のおはなし
民主党の年金制度案について
年金制度の改革案が出てきている事によってマスコミ各社もいろいろ掲載しているようです。
まずは、その話が、今の「社会保障・税一体改革」に関することなのか、遠い将来の「年金制度案」に関することなのかの区別をつけて下さい。この二つは同時期に話題となっていますが、全く別のものです。もしも、これを混同して掲載しているような記事があれば、それは全く理解されないまま書かれているものですので、そのような記事は相手にしないで下さい。

民主党の年金制度案については、まだ詳細は何もわかりません。わかっているのは、保険料から支出される所得比例年金と消費税から支出される最低補償年金がある、という事のみです。勝手に数値を推測して記述されているようなものもあるようですが、このようなものを根拠として論ずるのは全く意味がありません。経済学系の方はこういう事を好まれますが、数字をこねくり回す事に意味はありません。年金制度はそんな簡単なものではないのです。ただの数字だけではなく、沢山の事が絡み合っていて、いろんな人の想いを整理しなければなりません。目先の数字だけで解決するような事ではないのですが、あまりにも複雑すぎて一読して理解させる必要のあるマスコミには馴染まないのかもしれません。「わかりやすい」は必ずしも「正しい」ではないということを認識して下さい。

皆様に覚えておいていただきたいことは下記の2つだけです。
① 民主党の年金制度案は今の話ではなく、詳細は何もわかっていない
 上にも書きましたとおり、モデル図しかわかっていません。この段階でアレコレ言っても意味はありません。

② 民主党の年金制度案は、今20歳以上の方々には影響しない
 これは先に提出された素案に明記されている事ですし、過去の年金改革でも常に行われてきた方法です。現行制度と比べて「私が」損になるか得になるか、という話は全く無意味です。このようなバカげた話に一喜一憂するのはやめましょう。

民主党の年金制度案は、問題点として不明な点が多すぎます。例えば、第3号被保険者の方々をどうするのか?や、第2号被保険者の方々の保険料を半分会社(雇用主)が支払っている事による不公平をどうするのか?、また最低補償年金を全額税負担とするのなら同様に税から支出される生活保護費との関係をどうするのか?などです。
これらをどうするのかだけでも将来の形は全く変わってきます。こういった考察もしないまま数字だけで議論してもなんの意味もないのです。

皆様には冷静で賢い対応をしていただきたいと思います。


(2012.2.3)





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