「年金試算、当面公表せず」というニュースが流れておりましたが…。
年金試算を当面公表せず、「一体改革とは別」と
(上記リンク先は新聞社Webサイトの記事のため、時間経過により削除される可能性があります)
今の時代、隠せばより悪い方向へ流れていくのですが、どうも政治家さん達はそれに気付いていないようです(苦笑)。
しかし、真面目な話、年金の正確な試算など、誰にも絶対にできません。何十年も先の経済状況、財政状況、人口比など、一体誰がわかるのでしょうか?しかもそれはゴールではなく通過点でしかありません。正確な試算ができないことは、何も民主党や野田総理だからではありません。自民党も公明党もずっと出せなかった答です。
厚生労働省が発表している2050年の人口ピラミッドは全く正しいものではありません。嘘だと言いきっても良いほどのものです。これについては、また別にお話いたしますが、年金制度は今現在や今後5年や10年程度の予測で回答が出せるほど簡単なものではないのです。だから、年金制度はどこかの時点で決めてしまうものではなく、状況によって流動的に変化可能なものにしなければならないのです。
ただ、私個人としては、今の国民が望んでいるほど手厚い保障を求めるなら、消費税は20%台になってもおかしくはないと思っています。求めるものが大きければ、当然に出すべきものも大きくなります。その程度の理解はできて当然ではないでしょうか?
もし、この試算の公表を迫る事によって国会を停止させようとするなら、それは完全に年金制度をダシにして政局争いをしようとする姑息な戦法でしかありません。こんな事を繰り返す政治家は全て国政から退いていただきたいと思います。
国民が問題にすべきは、そちらの方なのではないでしょうか?
(2012.1.30)